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浄 土 宗 佛 法 山

ステンドグラスの
あるお寺

大 巖 院
About Daiganin

大巖院について

大巌院は、仏法山大網寺大巌院と号し、慶長8年(1603)安房国主里見義康公(里見氏9代)の帰依によって、雄誉霊巌上人(1544〜1641)を開山として建立されました。

末寺18ヵ寺、配下の寺7ヵ寺を擁し、房州における浄土宗の触頭の寺でした。本堂は雄誉上人によって建立され、完成すると四十八夜の別時念仏を厳修し、上人自ら「大巌院」の三字をしたためた扁額は、本堂正面に掲げられています。

上人は遺弟たちへの形見として、また末永く人々との結縁のため、等身大の寿像を作らせ、自ら開眼供養しました。このお像は現在も本堂内の宮殿に安置され、開山忌では本堂中央に祀られます。

安永元年(1772)第8世到誉上人の代に、茅葺で間口9間、奥行8間、向拝3坪の現在の本堂を再建したことが、棟札によって知られます。昭和29年(1954)には庫裏を、昭和39年には本堂を改築しました。さらに、開創400年記念事業として、平成11年(1999)には客殿を、平成14年には納骨堂を建立して、今日に至っています。

なお、元和10年(1624)に建立された県指定文化財「四面石塔」については不明な点が多くありますが、平成14年に館山市で開催された「日韓歴史交流シンポジウム」で主要テーマとして取り上げられ、内外の注目を浴びました。

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山門 ― 浄土宗 佛法山 大巖院
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本堂(安永元年・1772 再建)

年間行事

1月28日初不動
2月15日涅槃会
4月8日花まつり
6月 第1日曜日施餓鬼会
10月1日開山忌
About Jōdo-shū

浄土宗について

浄土宗は、法然上人(1133〜1212)を宗祖とする日本の仏教の宗派です。「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えることで、阿弥陀仏の本願により、必ず極楽浄土へ往生することができるという教えです。

浄土宗の追善供養は、その方と縁の深い親族が務めれば、故人のもとへ速やかにその功徳が届くと説かれます。お仏壇には線香・お花・灯明などをお供えしますが、念仏にはこの上ない功徳がありますので、追善供養にはお念仏をお称えしましょう。

浄土宗の総本山は京都の知恩院です。当院の開山・雄誉霊巌上人は、後に知恩院第32世となり、火災で焼けた知恩院の伽藍を建て直した中興の祖です。

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堂内の掛軸
Stained Glass

ステンドグラス

堂内や納骨堂には、蓮池や如意輪観音をはじめとする色彩豊かなステンドグラスが配され、自然の光とともに移ろう空間をつくり出しています。

Cultural Properties

大巖院の文化財

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大巖院四面石塔 附 石製水向

県指定文化財・公開

元和10年(1624)に雄誉霊巌上人が建立した名号石塔です。玄武岩で作られた総高219㎝のこの石塔は、四面すべてに刻字がされていることから四面石塔と呼ばれています。北面のインドの梵字に始まり、西面に中国の篆字、東面に朝鮮のハングル、南面に日本の和風漢字と、わが国まで仏教が伝来してきた国々の言葉で「南無阿弥陀仏」と名号が刻まれています。

このうちハングルは、李氏朝鮮第4代王・世宗が1446年に公布した「訓民正音」という文字で書かれています。現在のハングルのもととなった古い文字で、非常に短期間で消滅したため、本家の韓国でも近年までよく知られていなかったといわれています。

梵字で刻まれた「南無阿弥陀仏」の右側には、施主の山村茂兵が建誉超西信士および栄寿信女の逆修(生前供養)のために寄進したこと、左側には元和10年(1624)3月14日に房州山下大網寺の大巖院檀蓮社雄誉が書き記したことが刻まれています。(『館山市の文化財』より)

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木造阿弥陀如来坐像

市指定文化財・公開

大巖院の本尊で、像高214cmの寄木造り。内刳りを大きくとって薄いつくりに仕上げられています。整ったまるい顔や、流れるような衣文に包まれた均整のとれた体は、平安時代に流行した定朝様式をとり入れ、とくに両膝からかかる薄い布を通しての脚の表現などに、洗練された彫技が窺えます。

胎内の墨書銘から、京仏師是心が正徳5年(1715)に制作した、江戸時代中期の作であることがわかります。なお当院は里見義康の帰依によって雄誉上人が開いた寺で、当時の本尊は慶長8年(1603)に弟子の霊存が奈良に遣わされて造像したという記録もあります。(『館山市の文化財』より)

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慶長十三年紀年肖像彫刻 二軀

市指定文化財・公開

俗体の男女像で一具をなすものです。一木造りで内刳りがなされ、表面には胡粉彩色が施されています。男性像の胎内に「安房国岡本住□年五十七才 慶長拾三年戊申霜月吉日 仏所□」の墨書銘があることから、江戸時代初頭の1608年の制作であることがわかり、人形化が著しいものの、基準作として興味深いものです。

男性像は像高49㎝、女性像は像高40.7㎝。ともに坐して合掌する姿につくられ、男性像には丸に三つ引の紋があります。岡本住の誰の姿であるかは不明ですが、寺伝では里見忠義夫妻の授戒像とされています。(『館山市の文化財』より)

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元應板碑

市指定文化財・非公開

板碑は板状の石を使い、卒塔婆の一種として発生した供養塔です。鎌倉時代におこり、ほぼ中世にかぎって造立されたという特色があり、埼玉県や千葉県を中心とする関東各県で盛んにつくられました。

元應板碑には元応元年(1319)の銘が刻まれ、秩父産の緑泥片岩でつくられています。長さ38.3㎝、幅は上部10.3㎝・下部11.6㎝、厚さ2.5㎝の小型の武蔵式板碑で、稲地区にある稲村城跡の通称「五輪様」から出土し、大巖院に保管されています。安房地方は板碑が極端に少なく、ほかには南房総市延命寺、鋸南町信福寺、鴨川市東覚寺などで確認されるのみです。(『館山市の文化財』より)

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十二因縁論

市指定文化財・非公開

浄意菩薩の作とされる『十二因縁論』は、人間の生死の相を知見し、それから解脱することを説いたものです。この一巻は麻紙に1行20字で書かれ、押界(白界)となっています。裏面に奈良西塔院(大安寺)の「伝法塔院」の朱印があることから、現存する天平写経のひとつであることがわかります。巻末の「信」の朱印も、奈良時代の写経であることを示しています。

寺伝によれば、開山・雄誉霊巌上人の時に江戸増上寺より贈られたものといわれます。また古写経研究の第一人者として知られる知恩院第75世・養鸕徹定上人は、安政年間に大巖院を訪れ、本書が西塔院において写経されたものと判じています。(『館山市の文化財』より)

慈恩大師画像

市指定文化財・非公開

慈恩大師とは法相宗の開祖・基(632〜682)で、描いたのは月僊(1741〜1809)という江戸時代の浄土宗の画僧です。讃は増上寺66世・慧厳(?〜1860)によるものです。月僊は桜井雪館、円山応挙に師事して画を学びました。月僊に関する展覧会は2018年に名古屋市博物館で開催されました。(『館山市の文化財』より)

絹本名号本尊

市指定文化財・非公開

浄土教において弥陀の名号は特別な意味をもち、「南無阿弥陀仏」の名号は万徳の帰するところとされ、その功徳は最勝といわれます。このため名号を掛け軸に書いて本尊とし、配ることが行われました。本品は縦90.4㎝、横29.3㎝の絹本に、紺地金泥で六字の名号が書かれています。筆者は近世初期の浄土宗の高僧で、後に知恩院32世となる雄誉霊巌上人です。上人は里見氏や徳川氏の篤い帰依を受け、里見義康の懇請により大巖院の開山に迎えられました。(『館山市の文化財』より)

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雄誉上人墓

市指定文化財・公開

大巖院開山の雄誉霊巌上人(1554〜1641)は、字は松風、号を檀蓮社雄誉といいます。駿河国(静岡県)に生まれ、初め沼津浄運寺の増誉上人について出家して肇叡と名乗り、やがて下総国生実の大巌寺で貞把上人に師事して霊巌と改名しました。

霊巌上人は諸国で数多くの寺院の建立や布教に活躍しました。皇室の親任が厚く、参内して後水尾天皇に進講し、また徳川家からも篤く帰依を受けて家康・秀忠・家光に親しく法談を行いました。後に知恩院32世となった上人の遺骨は分骨され、大巖院をはじめ各地のゆかりの寺々に埋葬されています。(『館山市の文化財』より)

Nōkotsudō

納骨堂のご案内

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大巖院は平成15年に開創400年を迎えました。これを記念して山内整備を行い、記念事業の集大成として納骨堂を建設いたしました。

現代はライフスタイルの多様化により、生涯独身の方や墓を継承する人がいないなど、家制度による墓の維持が困難な状況が生まれています。そうしたなかで、個人のお墓としての納骨堂のニーズが高まっています。

納骨堂は2階建てで、1階納骨堂内部にはステンドグラスの如意輪観音が祀られ、故人のお骨は個々の納骨壇に収納されます。御位牌は2階のお参り堂に祀られます。お参り堂「慈音」の御本尊は十一面観音です。

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お参り堂「慈音堂」
お骨は故人の没後33年間お祀りしたのち、納骨堂内部の集骨壇に合祀され、その間は毎年の祥月命日のほか、施餓鬼法要・お盆・春秋彼岸会に御供養いたします。合祀ののちも、年々のご供養やお骨の管理は、当山ある限り継承してまいります。

ご契約は、原則として申し込み者ご本人と生前に取り交わします。すでに亡くなったご親族の納骨については、ご相談のうえ納骨いたします。費用等につきましてはお問い合わせください。

Access

アクセス

寺院名佛法山 大網寺 大巖院(浄土宗)
所在地〒294-0044
千葉県館山市大網398
電話0470-22-1259
電車JR「館山駅」東口よりタクシーで約10分
お車富津館山道 富浦ICより約20分(駐車場あり)